訪問入浴とは?訪問看護・訪問介護との違いを比較|利用条件と費用目安

訪問入浴サービスとは?訪問介護との違い 基礎知識・サービス内容

結論: 訪問入浴は、看護師1名と介護職員2名の計3名体制で自宅を訪問し、専用の簡易浴槽を使って入浴介助を行う介護保険サービスです。ホームヘルパーが自宅の浴室で介助する訪問介護の「入浴介助」とは、スタッフ体制や対象となる方の目安が異なります。寝たきりなど自宅の浴室での入浴が難しい方に向いており、利用にはケアマネジャーへの相談とケアプランへの組み込みが必要です。

「訪問入浴」という言葉は聞いたことがあっても、訪問介護の入浴介助とどう違うのか分かりにくいという方も多いのではないでしょうか。この記事では、訪問入浴サービスの内容と訪問介護との違い、利用できる条件、費用の目安をわかりやすく解説します。

訪問入浴サービスとは

訪問入浴サービスとは、入浴専門のスタッフが自宅を訪れ、持参した専用の簡易浴槽を居室に設置して入浴介助を行う介護保険サービスです。一般的に看護師1名と介護職員2名の計3名体制で訪問し、入浴前後には体温・血圧などのバイタルチェックを行うのが特徴です。自宅の浴室を使わずに入浴できるため、寝たきりの方や医療的な見守りが必要な方でも、安全に湯船につかることができます。

訪問介護(入浴介助)との違い

訪問介護にも「身体介護」の一つとして入浴介助がありますが、訪問入浴とはスタッフ体制や利用できる方の目安が異なります。主な違いを比較すると、次のようになります。

訪問入浴と訪問介護(入浴介助)の違いを比較した図解

項目 訪問入浴 訪問介護(入浴介助)
スタッフ体制 看護師1名+介護職員2名(計3名) ホームヘルパー1〜2名
入浴方法 専用の簡易浴槽を持参・設置 自宅の浴室・シャワーを使用
医療的チェック 入浴前後にバイタルチェックあり 原則なし(状態によりケアマネジャーに相談)
向いている方 寝たきりなど自宅の浴室での入浴が難しい方 ある程度自力で浴室へ移動できる方
1回の時間目安 40〜60分程度 20〜60分程度(内容・介護度による)

訪問入浴を利用できる条件

  • 要介護1〜5の認定を受けていること(要支援の方は「介護予防訪問入浴」として、清拭や部分浴を中心とした内容に限定して利用できる場合があります)
  • 自宅の浴室の構造上、入浴が困難な方、または医師が入浴に注意が必要と判断している方で特に利用されることが多いサービスです
  • ケアプランへの組み込みが必要なため、まずはケアマネジャーに相談することが利用の第一歩になります

要支援の方への対応は自治体によって運用が異なる場合があるため、詳しくは地域包括支援センターやケアマネジャーに確認するとよいでしょう。

費用の目安

訪問入浴サービスには介護保険が適用され、自己負担割合は所得に応じて1〜3割です。費用は要介護度や全身浴・部分浴といった内容によって変わりますが、全身浴の場合、1回あたりの自己負担はおおよそ1,200円台〜1,500円程度が目安とされています。正確な金額は事業所やケアマネジャーに見積もりを確認することをおすすめします。

訪問入浴が向いているケース

  • 寝たきりで、自宅の浴槽をまたいで入浴するのが難しい
  • 持病や体調面の心配があり、入浴中の医療的な見守りが欲しい
  • 家族だけでの入浴介助が、体力的・技術的に難しくなってきた

利用までの流れ

  1. ケアマネジャーに相談し、ケアプランに訪問入浴を組み込む
  2. 地域の訪問入浴サービス事業所を選定する
  3. 事前訪問を受け、居室のスペースや浴室の状況を確認してもらう
  4. 初回利用を行い、以降は定期的な利用を続ける

要介護度別の利用目安・自己負担早見表

区分 利用できる内容 全身浴の自己負担目安(1割の場合)
要支援1・2 介護予防訪問入浴として清拭・部分浴が中心 対象外(内容が異なる)
要介護1・2 全身浴が可能 1回あたり1,200円台〜
要介護3〜5 全身浴が可能(体調により部分浴に変更される場合あり) 1回あたり1,200円台〜1,500円程度

金額はあくまで目安であり、事業所や地域によって異なります。正確な金額はケアマネジャーや事業所に確認してください。

よくある質問

Q. 要支援でも訪問入浴は使えますか?
A. 要支援1・2の方は「介護予防訪問入浴」として、清拭や部分浴を中心とした内容に限定して利用できる場合があります。自治体によって運用が異なるため、地域包括支援センターに確認するとよいでしょう。

Q. 訪問入浴と訪問介護は同じ日に併用できますか?
A. 制度上は可能ですが、要介護度ごとの支給限度額の範囲内でケアプランを組む必要があるため、ケアマネジャーと相談しながら調整することになります。

Q. 全身浴が体調的に難しい場合はどうなりますか?
A. 当日の体調によっては、看護師の判断で全身浴ではなく部分浴や清拭に変更されることがあります。無理に入浴を続けることはないため、安心して利用できます。

Q. 浴槽の持ち込みにあたって自宅の準備は必要ですか?
A. 簡易浴槽を設置するスペースや、給排水のホースを通せる動線が必要です。事前訪問でスタッフが確認してくれるので、心配な点は相談しておくとよいでしょう。

まとめ

訪問入浴は、看護師を含む3名体制と専用の浴槽によって、自宅の浴室では入浴が難しい方の入浴を支える介護保険サービスです。訪問介護の入浴介助との違いを理解したうえで、本人の体調や住まいの状況に合った方法を、ケアマネジャーと相談しながら選んでいきましょう。

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